一度ネパールを訪れたことがある人は体験したことがあるかもしれませんが、カトマンズのタメル地区を歩いていると、
今何してるの?
どのくらい滞在するの?
これからの旅の予定は?
などと、突然話しかけてきて、ツアーの紹介をしてくるネパール人が大勢います。(おなじみですね)
特に、日本人はお金の羽振りが良く、断りきれない人が多いことをネパール人は知っているため、日本人だとわかれば高確率で話しかけてきます。
僕の友達の旅行代理店のオーナーも最近こんなことを言っていました。
「日本人は文句をあまり言わなくて、謙虚な人が多いから好き。ツアー終わってからも友達になる人いっぱいだよ。だから、日本人中心に探してるよ~。でも、最近は日本人観光客が少なくて、中国人観光客が多いから悲しいなぁ。中国人は声が大きくて、文句ばっかで嫌い!!」
ということで、現地でツアーをお探しの方は話を聞いてみるのもいいかもしれません(不安要素有り)が、すでに決まっている人は無視でオッケーです。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、
今回はいま巷で流行っている日本人観光客を狙った「泣き落とし案内人」をご紹介します。
僕も以前、この案内人に話しかけられ、面白そうだったのでついて行きました。その様子と最終的にどうなったのかを説明していきたいと思います。
ある日、僕と友達の二人でタメルを歩いていると、いきなり彼(案内人)に英語で話しかけられました。
「僕は観光客にここら辺の案内をするのが好きなんだ。善意で案内してあげるよ!お金はいらないよ!!僕を信じて。絶対にお金はとらないよ。本当に善意なんだ。」
この時点でかなり怪しい。
恐る恐る彼についていくと、意外にも丁寧にわかりやすくタメル内を案内をしてくれます。寺院の名称や歴史、正しいお祈りの仕方など、様々な事を教えてくれました。
そのときの実際の写真がこちら(友達と案内人。帽子をかぶっているのが案内人)
その後、歩き疲れおなかもすいたので、彼が案内したローカルレストランに入りました。
食事も済ませお会計のとき、その額は食べ飲みした分とはつり合いが取れないくらい高いものでした。(少なくともローカルレストランの値段ではなかった)下の写真はレストランでの様子。
そして、その後も案内は続きますが途中から彼の家族構成や子供のことなど、自分の家族や生活の困窮ぐあいについて語りだします。ここが長かった。
そして、最終的に彼はこう言いました。
「僕はなにも食べなくてもいいけど、家で今もお腹を空かせている子供たちにはなにか食べさせたいんだ。子供のために米と塩と油を買ってほしい。」
これが、泣き落とし作戦。
この後も何かあるとみた僕たちは、米と塩と油を買うため彼についていくことに。
彼に案内されたお店に着き、彼は希望の品物を選びます。そして、それを見た店主は電卓をたたき、こちらにその額を見せました。
なんと5000ルピー! かいませんでした。
たぶん、ローカルレストランもこの店も彼とは、裏では組んでいて、観光客からお金をとっているのでしょう。「こどものために」というフレーズは誰にとっても、とても重みのある言葉です。
僕の周りでも最初は興味本位でついて行ったけど、最終的にはこのフレーズにやられて払ってしまったという人もいます。(案外断りずらいものです)
結局トラブルにつながりかねないので、
ネパールを旅行される際は、ネパール人に「案内をしてあげる」と声を掛けられても絶対に付いて行かず、無視してくださいね。
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