さて、今回はネパールのお土産屋さんの裏事情を書いていきたいと思います。
僕はタメル地区にお店を開いて、そろそろ1年を向かえようとしているのですが、その中で実際に体験したことをもとにいろいろ話していきたいと思います。
ちょっと長くなりますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
それでは早速本題に行きましょう。
目次
ネパール人ガイドが要求するショッピングコミッション

↑写真に写っているのは普通に良いガイドさんです
お土産屋さんを開いてから、たくさんのネパール人ガイド(日本語を話せる)が日本人観光客を僕のお店に連れてくるようになりました。これは、ガイドさんが自主的に連れてくるのは実は少数で、、、日本人観光客の方がガイドの人に「このお店の場所を教えてほしい!」と言って、連れてきてもらっています。
実は、その中のネパール人ガイドが「ショッピングコミッション」を要求してくることが結構多いんです。ショッピングコミッションとはお店がガイドさんに払う顧客紹介料のことで、、つまり、
ガイドさん「お客さんを連れてきたから俺にも儲け分ちょうだいよ!」というものです。
これって裏でそういう話をしているのではなくて、日本人が買い物を楽しんでいる間に、店員さんにネパール語でお金関係の話しをしてくるんです。お店のスタッフであるミラちゃんは、お金の要求に対していつも困惑しています。
僕はこのショッピングコミッションは良いシステムではないと思っているので、毎回必ず断るようにと、お店のスタッフには言っています。
ショッピングコミッションの悪い点

まずは、ガイドとお店のお金関係のトラブルが多い事。(本当によく聞きます)そして、何よりお客さんが良い気持ちにならない・不利な条件になってしまう可能性があると思うから。あと、僕としてはなによりお客さんをお金で買っているようで気持ちが悪いんです。
もちろん、良い場所を紹介されて嬉しいと感じるお客さんも沢山いると思います。
でも、紹介されたお店の店主がこんなことを考えていたら大変です。「もっとお土産を高く売って、高いコミッションでガイドをたくさん呼ぼう。そうすれば、お店も儲かるし、ガイドも儲かる。」
お金の欲しいガイドさんは、どんなに素敵なお店よりもコミッションの高いお店を紹介します。
つまり、ガイドさんはお客さんに、もっと良いお店があると知っておきながら、、お土産を高く売る良くないお店を紹介してしまう可能性があります。

そう、このショッピングコミッションを認めてしまうと、お客さんにとって不利な条件が発生しやすくなるんです。(実際にタメル地区で起こっています)
ショッピングコミッションはどこでもやっている

僕はもう長い間、観光地で暮らしているので、たくさんの日本語を話すネパール人ガイドを知っています。ある人は僕にこんなことを言いました。
「日本人はお店に誘導しやすい。日本語を話せるガイドが半日旅行者と一緒にいれば、もう彼らはガイドのことを何でも信じてしまう。だから、お店に連れて行ってお土産をたくさん買わせることはすごく簡単なことだ。お客さん、君のお店に送るからさ、コミッションちょうだいよ。20%でいいよ。」
僕にとって、この話しを承諾すればお店は儲かるし、たくさんの日本人にお店をもっと認知してもらるし、良い事は多いのですが、考えまくった末、結局断ることにしました。そしたら、次にこんなことを言われました。
「ショッピングコミッションはみんなやっている。どのお店もやっている。君は他のお店に差をつけられる。損をするだろう。」
ちょっと怖い言葉ではありますが。。コミッションをガイドに払ってお客さんを集めなくても、「ここは行ってみたい!と思うような素敵なお店」を作ればきっとお客さんは来てくれると僕は信じています。
ゆっくりゆっくりやっていくだけです。。
ネパール人ガイドによるショッピングコミッションに関する発言まとめ
お店にきたネパール人ガイドが実際に言った言葉です。やっぱりどこでもやっているんだなと思います。
・女性ガイドAさん「今回はお客さんがお店に来たいと言ったから、コミッションはいらない。ただ、次に日本人を連れてきたら、その時はコミッションちょうだい」
・男性ガイドBさん「次にいっぱい日本人連れてくるよ。合計10000ルピー以上買わせたら、そのうちの20%ちょうだい」
・女性ガイドCさん「ここはコミッションあるの?え、なんでないの?パタンにある日本人向けのお土産屋さんではやってるのに、何でここではやってないの?」
・女性ガイドDさん「遠くからきたのと、お店を見つけるのに時間がかかった。苦労したから私にお金ちょうだいよ」
・男性ガイドEさん「俺、日本語すごい出来るから、いっぱい日本人連れてこれるよ。パーセンテージは要相談で。」
・女性ガイドFさん「合計で4000ルピー以上買わせたら、利益の50%をコミッションとして、ちょうだい。」
・そのほか沢山のガイドさん「このお店はコミッションのシステムありますか?」
コミッション関係の話を持ちかけてきたガイドさんが、次に来ることは一度もありません。きっと他のコミッションをくれるお店に連れて行っていることが考えられます。
さいごに
今回でガイドさんのイメージがちょっと変わちゃったという人は多いかもしれませんが、すべてのガイドさんがそんなことをするわけではありません。あくまで一部です。コミッションシステムがなくても、その人が良いお店だと感じれば何度もそこに連れていきます。そして、そもそもショッピングコミッションというのが必ずしも悪いシステムというわけでもありません。
行き過ぎたコミッションによって、お客さんが損をしてしまうことがあるということが大きな問題なのです。悪いガイド&悪いお店によって実際に悪いシステムが今も行われていることを忘れないでくださいね!!
ちょっと暗い話になってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました…!
コミッション、なかなか根深いですよね
下記の詳細は、私も自分のブログで書こうと思っていますが
私の友人の多くがガイドや元ガイドで、そのうちの一人が5年ほど前に
250万ルピーのコミッションを1回でゲットしたことがあります。
その後は食えや飲めの大騒ぎでしたw
250万ルピー…!すごい額ですね、、行き過ぎたコミッションは本当によくないです。。
ブログ(mayamayanepal.com)面白いですね!これからも更新楽しみにしています。
そういうシステムもインドの方がもっと悪徳なのでしょうね。
お店に寄らせてもらった者です。
これからも訪ネの際は寄らせていただきますね(^^)/
たしかにインドはネパールよりずっとひどそうなイメージがあります。。
お店に来て頂いたんですね、、ありがとうございます…!
これからもよろしくお願いします!!