【注意喚起】大使館からのお知らせ [緊急]豚インフルエンザ(H1N1)の感染情報について

大使館から注意喚起メールが届きましたので転載します。

在ネパール大使館の注意喚起(安全情報17−22)

8月4日

豚インフルエンザ(H1N1)の感染情報について

ネパール在留邦人の皆様及び旅行者の皆様へ

当地新聞報道等によれば、今年に入り、ネパール国内において、豚インフルエンザ(H1N1)に罹患した患者6名(うち1名がカトマンズ)が死亡しています。

当館のウェブサイト(下記リンク)に、豚インフルエンザ(N1H1)に関する詳しい情報をQ&A形式で掲載しましたので、参考にして、感染しないよう十分注意をしてください。

また、感染が疑われる症状が発生した場合は、病院で相談するようにしてください。

リンク↓
H1N1インフルエンザについて よくある質問と答え(Q&A)
http://www.np.emb-japan.go.jp/files/000278147.pdf

※ この情報は,お知り合いや旅行者等にもお知らせください。
※ 在留邦人で在留届を提出されていない方がおられましたら,大使館へ在留届を提出するようおすすめ願います。
※ 近く帰国・離任を予定されている方,または既に帰国されている方は速やかに大使館までご連絡下さい。
※ このメールの配信を希望されない方は,大使館までご連絡下さい。
大使館代表電話 4426680
※ 閉館時(休館日や夜間など)には、上記電話から緊急電話対応者に転送されます。

 

ネパール在住者やこれからネパールに渡航される方は、【H1N1インフルエンザについてのよくある質問と答え(Q&A)】は全文必ず読んでおきましょう。リンク先のQ&Aの内容は以下の通りです。

1)Q:普通の季節性インフルエンザとは違うのですか?

A:症状や伝染の仕方や治療方法などは、普通の A 型インフルエンザと同様に考えて問題ありません。2009年に初めて H1N1 が流行した際には、免疫が無かったために広く流行し、免疫力の低い人(高齢者や心疾患、腎臓疾患などの人)を中心に重症化したり死亡者が発生し問題となりました。その後一般の季節性インフルエンザ用ワクチンに H1N1 を含むようになり、毎年インフルエンザ予防接種している人にはある程度の免疫がありますので重症化しにくくなりました。

2)Q:豚インフルエンザ swine influenza と言いますが、豚を食べない方がよいでしょうか?

A:元はと言えば、豚の体内でインフルエンザウイルスが変異して人間にうつるようになったため豚インフルエンザと言われるようになりましたが、豚肉を食べることによって感染するものではありません。H1N1 に感染した豚と長い時間密着でもしない限り感染しないでしょう。また、2009 年の流行時は新型インフルエンザと言われていましたが、現在は「新型」という言い方はしません。

3)Q:ネパールでH1N1による死亡者が出ていると新聞で読みましたが、ネパールのH1N1は強力なのでしょうか?

A:ネパールでは、インフルエンザ予防接種率が極めて低いため、H1N1 に対して免疫を持っている人が少ないと予想されます。免疫力の低い人が感染すると重症化しやすくなります。また、重症化しても早期に診断すれば抗ウイルス薬や対症療法で死亡に至ることがほとんど無いのですが、診断キットの普及率が低いことや医療アクセスが悪いことから重症化する人が多いと考えられます。ネパールの H1N1 が特に強力なウイルスというわけではありません。

4)Q:今からインフルエンザ予防接種をしても間に合うでしょうか?

A:インフルエンザ予防接種は、接種してから体内で免疫が出来て効果が現れるまで 2週間ほどかかるとされています。接種してすぐに効果が現れるわけではないということを理解しておく必要があります。インフルエンザの流行は数ヶ月続くと予想されますので、今から接種を受けて無駄になることはありません。ただし、予防接種を受けたから感染しないと言うことは無く、「重症化しにくくなる」と理解してください。

5)Q:妊婦ですが、インフルエンザ予防接種をしても大丈夫でしょうか?

A:妊婦の方ほど、インフルエンザ予防接種を強く勧められます。妊婦の方は、インフルエンザに感染すると重症化しやすいとされているからです。インフルエンザワクチンが胎児に悪い影響を与えるという医学的な報告はありません。むしろ妊婦がインフルエンザに感染し重症化することによって、胎児に悪影響を与える可能性が指摘されています。そのほかに、重症化しやすいのは、心疾患、腎臓疾患、糖尿病、高齢者、乳幼児などですので、これらの方々もインフルエンザ予防接種が強く勧められます。

6)Q:マスクをしていれば感染は防げるでしょうか?

A:マスクは、「咳をしている人、感染している人」がすることによって感染を予防することが出来ます。咳やくしゃみによって2mほどウイルスを含んだツバキが飛び散ります。そのツバキを吸い込むことによっても感染しますが、ツバキはすぐに床やテーブルや壁に落下しますので、吸い込むことによって感染することは比較的少ないと考えられています。咳によって付着したツバキを知らず知らずのうちに触ってしまい、その手で鼻や目をこすったり、口にしたりすることによって感染することの方が多いのです。そのため、ツバキを飛散させないように咳やくしゃみの仕方を工夫したり、マスクをさせたりすることが大切です。(咳エチケットのポスターを添付しましたので、職場などに掲示して啓蒙しましょう。)

7)Q:「手洗い・うがい」では予防できますか?

A:咳をした人のツバキがしらないうちに手に付着していることがありますので、手洗いは大切な予防方法の 1 つです。しかし、手を洗ったあとにドアノブやテーブルを触ることによって再びツバキが付着してしまうことがあるため、手洗い後の行動までよく考える必要があります。一方、うがいは予防のためにそれほど重要と考えられていません。というのも、ツバキを吸い込んでしまった場合、すぐに咽頭からウイルスが体内に入り込むとされています。したがって、うがいする頃にはすでにウイルスが体内に取り込まれている状態なので、予防方法としては重要視されていないのです。

8)Q:手洗いしても完全に予防できないとするとどうしたらよいのでしょうか?

A:アルコール手指消毒剤を使用しましょう。60%~70%ぐらいの濃度の製品が効果的です。(ネパールでは、Dettol Instant Hand Sanitizerが最も手に入りやすい製品です。)高濃度すぎるとすぐ揮発してしまい、手全体に行き渡りません。テーブルの上や玄関に置いて、まめに使うのがよいでしょう。洗面室に置いて手洗い後に使用しても、その後ドアノブを触ると意味が無くなってしまいます。洗面室の外に置いて、洗面室に入る前、出たときに使用するようにするのが効果的です。

9)Q:職場で同僚が高い発熱となりました。インフルエンザでしょうか?どうしたらよいでしょうか?

A:高い発熱と風邪症状(咳や鼻水やくしゃみ)があればインフルエンザの可能性があります。まずは、本人にマスクをさせて、ツバキをまき散らせないようにさせ、早退させてください。元気な方であれば、3 日程度で発熱は治まりますので、必ずしも診断のために病院を受診する必要はありません。ただし、ネパールで高熱が出る疾患は、インフルエンザの他にも、腸チフス、デング熱、日本脳炎、マラリア、チクングニヤ熱などがありますので、風邪症状以外にも症状があったり、身体の消耗が激しいときには医療機関を受診して正しい診断を受ける必要があります。ただし、ネパールの医療機関でインフルエンザの迅速検査が出来るところ限定されています。

10) Q:インフルエンザ患者であった同僚が、熱が下がったので出勤したいというのですが大丈夫でしょうか?

A:インフルエンザは、解熱してから 2 日間はウイルスが残っていて感染力があるとされています。したがって、解熱してから 3 日目になってから出勤や出校させるようにするのがよいでしょう。咳やくしゃみの症状が残っているようであれば、マスクを励行させてください。

11) Q:インフルエンザになった場合、タミフルなどの抗ウイルス薬を服用するほうがよいのでしょうか?

A:高齢者やリスクファクターのある人(心疾患、腎疾患、糖尿病など)であれば、タミフルなどの抗ウイルス薬によって悪化の可能性を下げることが可能です。しかし、一般の方の場合には、発熱期間を 1 日減らす程度の効果しかありません。また、タミフルを服用する場合には、発熱してから 24 時間以内(遅くても 48 時間以内)に服用を開始しなければ服用する意味がありません。

12) Q:インフルエンザに罹ったようなので、日本に帰って治療を受けようと思いますが?

A:空気感染や飛沫感染で伝染性の高い感染症(インフルエンザ、結核、麻疹、水痘など)の方は、飛行機への搭乗が拒否されますので、日本での治療は望めません。もし感染症を偽って搭乗して他人に感染させた場合には補償請求される可能性があります。したがって、当地でしっかりと治療を受ける覚悟を決めてください。

13) Q:カトマンズでインフルエンザの予防接種を受けることが出来ますか?

A:可能です。電話で確認してから受診するのが賢明です。前述したように、接種してから効果が出るまで 2 週間を要します。医療機関を受診することによって、かえってインフルエンザをもらって帰ることもありえます。リスクとベネフィットをよく考えて受診しましょう。

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