最近、電車内で席に座りたい妊娠中の女性と席を譲りたい乗客とを結ぶスマートフォンアプリの存在を知りました。
妊婦に「席譲りたい」LINEでつなぐ実験(動画) 席ゆずりアプリ
ネパールでは、妊婦や赤ちゃんを抱っこしたお母さんがバスに入ってきたら、躊躇せずすぐに声をかけ席を譲ります。なので、ネパール人からしてみたら、このアプリの存在意義を理解できる人はほとんどいないはず。
「なんでアプリを使うの?直接声かければいいじゃん!!」とみんな言うと思います。
動画の中で言っているように日本には「心理的ハードル」が存在しますが、ネパールにはそのハードルがありません。なんだかそんなハードルのある日本が少し寂しいなと感じてしまうんです。。
僕がちっちゃかったころは、まだ心理的ハードルが存在しないネパールのような雰囲気がありました。
遠い遠い昔の記憶なのですが。。
ある冬の日、小さな田舎の駅の待合室で電車を待っていたとき。待合室に妊婦さんが入ってきた瞬間、おじさんから若い人まで躊躇することなくすぐに立ってここに座って!と声をかけていました。
20代の男性が「ここに座ってください」と言えば、今度はおじさんが「そっちよりもこっちの方がストーブに近いからこっちにきなさい」と言い、席の譲り合い合戦が始まるんです。
でも、僕が中学生・高校生になっていくころにはそういったやり取りをみることはほとんどなくなりました。(もちろんみんな譲っています、でも少し抵抗があるというか…話しかけづらくなっています)
あまりにも他人に気を使いすぎる社会が、人と人との距離感をどんどん麻痺させているように感じます。
僕がネパールにはじめて来たとき、ネパール人の席の譲り合いをみて、ちっちゃなころに見た風景を思い出し「あ~懐かしいな」と感じました。
僕がネパールを好きになった理由の一つは人と人との距離感だと思います。(嫌いな時もありますが…)
ネパール人を見ていると、、、日本人はもっと他人に迷惑かけて良いし、大切な人との時間・自分にとって幸せだと感じる時間をもっと増やすべきだと思うんです。日本人はネパール人のように、心にもっと余裕を持ったほうが良い。
日本人の持つ価値観とネパール人の持つ価値観。
僕にとって日本人の持つ価値観よりもネパール人の持つ価値観の方がずっと価値がある。
その距離感、感じる時もあれば、日本にもまだまだ残ってると思えるときがあります。とはいえ、suguruさんのおっしゃる通りですよね。
ネパールに行って、人と人とのつながりからくる温かさをたっくさん感じました。
面倒な面もあるのが人間関係。だけど、それが濃い国ほど病気になりにくいのだそうですね。
私たち人間に”交流”は欠かせません。
ネパールから学べること、色々とありそうです。
本当に交流は欠かせません。
でも、ネパール人の距離感が近すぎて、逆に日本では起こらないような面倒なことも起こってしまいます。
(時々めちゃくちゃストレスを感じることがあります。。)
ネパールから学ぶことはこれからもたくさんありそうです。